50音順    検 索

●テンプル騎士団 テンプルきしだん

AD 

 神殿騎士修道会ともいわれ,聖ヨハネ騎士団ドイツ騎士団とともに,十字軍時代の三大宗教騎士団をなす。1119年,第1回十字軍のとき,ユーグ=ド=パイヤン以下8名のフランス騎士がイエルサレムで設立したのが始まりで,その後全ヨーロッパに支部が拡大した。当初,本部がソロモンの神殿(テンプル)跡にあったところから,この名が生まれた。目的は聖地巡礼の保護と聖地防衛で,団員は赤十字つきの白い外套を制服とした。ローマ教皇の保護のもと,各地に所在する多数の支部を生かして十字軍兵士への送金やその財産管理を請け負った。聖地陥落後は本部をキプロス島に移した(1291)が,その莫大な財産はやがてフランス王フィリップ4世の着目するところとなった。王は戦争による出費を補うため,偶像崇拝などの罪で会を弾圧し,国内の所領や財産を没収した。フランス王支配下の教皇クレメンス5世も,ヴィエンヌ公会議で会を異端として断罪し,解散を命じた(1312)。