●天賦人権説 てんぷじんけんせつ
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基本的人権は天賦のものであって,権力によって制限・束縛されるべきものでないという政治的要求と主張。明治時代初め以来ミル・モンテスキュー・ルソーらの考えにもとづいて啓蒙思想・自由民権思想として主張された。この天賦人権論は自由民権思想の形成であること,人は国家体制の如何によらず,自由・平等・自立を欲し,幸福を求める権利を与えられているとの説で,明治維新後加藤弘之らによってとかれている。加藤弘之は自由民権啓蒙思想の理論的支柱となりながら,抵抗権の思想や圧制政府の転覆論を生んでいる。この説の普及はアメリカ独立戦争とフランス革命の歴史,ルソーらの西洋の自然権思想などの影響によるところが大きい。ところで加藤弘文は1881年(明治14)に転向を宣言し,天賦人権説批判にのり出し,そのため矢野文雄,馬場辰猪,植木枝盛らと激論をすることになった。彼らはみな天賦人権論者ばかりであった。