●天秤棒 てんびんぼう
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両端に荷物をつり下げ,中央部を肩にあててかつぎ運ぶ棒。この運搬形式はテンビンニナイといわれる。長さは1.8m以内で全体に偏平になっており,かつぐと弾性がある。天秤棒の両端には,荷縄がずり落ちないように刻み込みや,チクあるいはツクと呼ばれる木,または金属製の突起が一つか二つ施されている。天秤棒は険しい道には適さず,主として平垣地で使用され,水桶・肥桶などのように,人間の背で運ぶには不適当な液体や清浄さを保たなければならないものの運搬に多く用いられる。棒を運搬具として利用することは古くから行われてきた。尖らせた棒の両端を草や薪の束に差し込んで,それを肩にかけるオウコなどがあるが,他の棒と区別するために天秤棒のことを伊賀ではタビオウコ,長崎地方ではツクオウコ,愛媛県宇和島などではカリコ棒と呼んでいる。また伊豆七島の新島では,ソリテンビンと呼ばれる上向きにそり上がった頭上運搬用の天秤俸もある。