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●天王祭 てんのうまつり

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 天王祭は,祇園牛頭天王を祀る祭りであり,全国各地で夏祭りとして行われる。牛頭天王はインドにあっては祇園精舎の守護神とされていたが,日本に伝えられてからは,御霊信仰と習合して行疫神とみなされ,この神を祀れば疫病などの災厄を免れるとして広く信仰されてきている。ことに,疫病が流行する夏に祭りが行われ,祭日は一般に旧6月15日が多く,山車・曳山・屋台をくりだしての盛大な祭りが多い。また,天王祭を祇園祭と称するが,これは京都八坂神社において牛頭天王を祭神とすることに由来する。このほか,天王祭は夏越(なごし)の祓を伴っていることが多くみられる。これは,牛頭天王が旅中に巨端将来(ごたんしょうらい)に宿を断わられて困っているとき,貧しい蘇民将来(そみんしょうらい)が歓待してくれたことに対し,疫病除けの呪物たる茅の輪を与え,その子孫は茅の輪をもっていれば疫病を除けられるとの話があり,夏越しの茅の輪くぐりとが対応している。また,天王祭は水神祭である場合も多い。