●天人女房 てんにんにょうぼう
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昔話の話型の一つ。たまたま地上に来た天女が羽衣を奪われたために地上の男と結婚する、異類婚姻譚の一つ。離別型・天上訪問型・七夕結合型に大別される。離別型は男が天女の羽衣を隠し、天女を妻とし子供をもうけるが、子供が稲束の下や天井に隠してある羽衣をみつけ、天女は羽衣を取り戻して去るというもの。天上訪問型は、天女が去ったのち、男はコウガオなどを植え、そのつるを伝って天上に行く。天上では天女の親の出す難題を天女の援助を得て解決するが、最後に瓜を割ると洪水になり、天女と男は離別する。七夕結合型は、洪水になって天女と男は離別するが、七月七日だけは会うことができるといった、七夕の行事の由来譚を伴っているものである。羽衣を隠す場所が稲束であること、天女の親が出す難題が畑の耕作や播種などであることなど、農耕儀礼との関係が注目される。類似した話が東アジアに広く分布しており、比較研究の面でも重要な昔話である。