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●天台宗(中国) てんだいしゅう

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国・日本で発達した大乗仏教の宗派。慧文慧思を経てチギ※注1※が浙江の天台山で修行して完成させた。法華宗ともいう。広い荘田をもつ大寺院を背景に,きわめて完備した中国仏教独自の教理・実践の体系をもつことで華厳宗と並ぶ。教理面では,『法華経』を最高の教えとし,教判により全仏経を内容と形式で五時(仏成道の初説から涅槃のときの説まで5段階)八教頓教から円教まで教化形式・内容を8段階)に分け,現象界の種々相がそのまま不変の実在であり,現象は実体をもたないこと,縁起で仮に生じたこと,そのいずれをも超えたものであることの3種の真理はたがいに融合しているとして空仮中三諦円融を説く。修行面では自己の一念にあらゆる善悪の存在様態が具現しているのを悟ろうとする。これを一念三千と称する。唐中期に湛然が中興し,日本僧最澄は,湛然門下の道邃・行満に教えを受けた(804,貞元20・延暦23)。五代の呉越や宋でも盛えたが,元のころに衰え明末清初に智旭が最期の光を放った。

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