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●纒足 てんそく

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,人為的につくられた女性の畸形的な小足。幼少のときから足指を内側に曲げて細長い布で緊縛し,小さな沓(くつ)をはかせて発育をふせいでつくった。非常な苦痛を伴ったようである。纏足は変形をして甲高になり弓形になるので弓足ともいう。五代十国の南唐の後主リイク※注1※が宮嬪のヨウジョウ※注2※に帛をもって足をしばり新月状にして金蓮台上で舞わせたところ,その優美さにひかれた人々がならったのが始まりとされる。金蓮はまた纏足の意味がある。しかし,唐の詩にすでにみえてるとの説もあって,起源はなお明らかでない。宋以後しだいに盛んになるが,女性が不自由に歩行するさまが男性の興味をひいたからだとされる。ただ,これをしたのはおもに漢族であって,清朝は禁止したものの,やめさせることができなかった。清末に至ると廃止運動がひろまり,やがて各地に天足会(天足=自然な足)がつくられるようになり,しだいに下火になってゆく。とくに五・四運動以後はまったくすたれ,過去のものとなった。

〔参考文献〕鳥山喜一『纒足』支那,1942

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