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●天津 てんしん

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,河北省東部,北京の南東約120kmのところにある中央直轄市。人口763万人(1981,民国70)。上海についで中国第2位の商工業都市である。市街は永定河・大清河・子牙河・南運河・北運河の5河川の合流地にあり,合流河川は海河という。また,京山・津浦両鉄道の交差地で,水陸交通の要地である。元朝は南方物資の荷揚地としての重要性に注目し,海浜鎮を置いた。それが発展のきっかけである。明は天津衛を置き,これが天津の名のおこりである。清は天津州とし,のちに天津府に改め,府の治所を置いた。清末には保定とともに直隷総督の移駐地だった。1860年(咸豊10)北京条約によって天津は開港され,列強との関係ができた。1900年(光緒26)の義和団事件では,8カ国の連合軍に占領され,8カ国の租界地が設定された。列強は天津を足がかりに帝国主義的侵略を行った。1928年(民国17)に天津特別市として中央の管轄下に置かれた。“解放”後は中央直轄市となったが,1958年(民国47)省轄市となり,省都を兼ねたが,1968年(民国57)再び中央直轄市となった。首都北京の玄関口としての重要性は昔と変わらず,大沽(タークー)港・塘沽(タンクー)港では1万t級の船舶が着岸できなかったので,1952年(民国41)天津新港が海河河口につくられ,天津の経済発展に大きく寄与している。