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●寺町 てらまち

アジア 日本 AD 

 市街地の区画で寺院が多く集まる地域をさす呼称。その行政上の地区名。主として近世の城下町の発展とともにおこり定着した。

 仏教における寺の概念と対応して各地に広く点在する。

 京都の文化を支えた寺院は,洛中の全域に往時の繁栄と寺町の様相をよくとどめるが,なかでも豊臣秀吉によって市中心部の碁盤目に区画された地域に寺院が集められ,寺町を形成しかつ地名となっていることは知られている。

 地名ではないが,慣習上あるいは便宜的に使われている例としては,墓地と寺町として知られる東京の谷中などをあげることができる。一般的に城下町は城を中心に市街が構成されるが,寺院が要する広い寺領の確保の上からも,中心部を離れた周縁部に寺町の成立が見受けられる。またこれは,寺をさして遠離悪処(おんりあくしょ)の別名があるように,仏教本来の寺院に対する精神の現れでもある。