50音順    検 索

●寺内正毅 てらうちまさたけ

アジア 日本 AD1852 江戸時代

 1852〜1919(嘉永5〜大正8)長州藩出身。陸軍における山県閥の一人であり,日本の植民地領有を契機とする軍事官僚の政治的独立を担った一人でもあった。寺内は仏国公使館付武官・陸軍大臣官房副長・士官学校長・参謀本部第一局長などを歴任し,とくに参謀本部時代には鉄道・運輸等の動員体制の整備にたずさわった。さらに桂園時代には陸軍大臣と韓国統監(1910年日韓併合後は朝鮮総督)を兼任し朝鮮の植民地支配体制の構築を推進した。とくに鮮満通鉄道の完成は満州経営体制の確立であり,また大陸における対ソ軍事動員体制の一環をなすものであった。また寺内内閣(1916〜1918)は,一方で依然として元老・枢密院・貴族院に依拠したが,他方で経済調査会の設置・軍需工業動員法の制定などの新たな体制を準備していた。〔参考文献〕黒田甲子郎『元帥寺内伯爵伝』1920,同伝記編纂所

山本四郎編『寺内正毅日記(1900〜1918)』1980,京都女子大学

山本四郎編『寺内正毅関係文書』首相以前,1984,京都女子大学