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●テミストクレス

ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD528 ユスティニアヌス朝

 前528ごろ〜前462ごろ アテナイの政治家・軍人。アテナイの名門リュコミダイ家の出身で,アテナイ海軍の充実に最大の貢献をし,海軍国としてのアテナイの基礎を築いた。前483年,アッティカのラウレイオン銀山で良質の鉱床が発見されたとき,彼はそれまで市民に分配していた余剰の銀を軍船建造費に回して,200隻(一説には100隻ともいわれる)からなる艦隊をつくった。彼の功績の最大のものは,サラミスの海戦で,ペルシアの大艦隊に壊滅的な打撃を与えたことである。第3次ペルシア戦争に際して,ペルシア軍はテルモピュライの防衛線を破って中部ギリシアに軍をすすめた。アテナイは非戦闘員をサラミスやトロイゼンに避難させ,兵役年齢にある者をすべて乗艦させた。ギリシア艦隊はサラミス島と本土とのあいだの狭い水道に集結して,東の方に碇泊したペルシア艦隊と対峙していた。テミストクレスは,自分の奴隷が逃亡したようにみせかけて,その奴隷にギリシア艦隊退却の虚報をペルシア王に伝えさせた。サラミス水道に誘い込まれたペルシア艦隊は,ここで大打撃を受けたのである。晩年の彼はペルシアに行き,前462年ごろにマグネシアで没した。彼の海軍重点政策,サラミスにおける勝利は,軍船の漕手として活躍した無産市民の政治的発言に裏付けを与え,民主政への進展を決定的に促した。