●テマ制 テマせい
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ビザンツ帝国中期の軍事・行政制度。軍管区制と訳される。7世紀,ヘラクレイオス帝で帝国の軍事的再編を意図して創設した。帝国をいくつかの軍管区(テマ)に分け軍隊を駐屯させ各区の長官(ストラテゴス)がその地の行政権・軍事権を掌握する。ヘラクレイオス帝時代には小アジアに四つの軍管区しかなかったが,長官の勢力強大化を防ぐため軍管区は細分化され,11世紀初めには31に増えた。また長官は出身地以外の軍管区に任命され,任期は3,4年を原則とした。兵士(ストラティオテス)は一定面積の「兵士保有地」を支給され,平時には農業に従事し一般の農民よりも租税負担の点で特権を与えられていたが,戦時には武装して騎馬で従軍する世襲の軍役義務があった。しかし9世紀中頃から貴族・有力者による大土地所有の進展や長期の遠征のためストラティオテスはしだいに没落し,中央軍(タグマタ)が軍隊の主力を構成するようになり,11世紀にはテマ制は解体した。