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●テーベ

アフリカ エジプト・アラブ共和国 AD 

 エジプトではウェセト(王笏),旧約聖書ではノ=アメン,ギリシア人はディオスポリスと呼び,いずれも「神の都」の意。ヘロドトスが「百門のテーベ」とよんだ古代エジプト最大の都で国家神アメンを祀る。古王国末期から有力となり,中王国・新王国(第18・19王朝)を通じて首都の地位を占めた。カイロ南方480マイル,東岸にカルナクとルクソル,西岸に「王陵の谷」,デル=エル=バハリなどの大遺跡がある。カルナク,ルクソルには主として新王国時代の大神殿(アメンその他)が残存し,「王陵の谷」には有名なツタンカーメンの未盗掘の羨道墳(せんどうふん)墓があり,デル=エル=バハリにはハトシェプスト大女王の建設した3段のテラスからなる大神殿がある。また「メムノンの巨像」と呼ばれるのは第18王朝のアメン=ホテップ3世の3体の坐像である。前7世紀アッシリア人に破壊され,1世紀にはローマ人に荒らされて,現在は遺跡の観光地となっている。