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●デーブリン

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1878 ドイツ帝国

 1878〜1957 ドイツの作家。ユダヤ家系の商人の子としてフライブルク近郊に生まれ,10歳でベルリンに移住,医学を学ぶ。1911年ベルリンで神経科医となる。1910年表現主義の雑誌「あらし」の発刊に協力。1918年社会民主党員となり,1933年チューリヒ・パリに亡命,彼の作品はことごとく禁書となる。パリで反戦活動,1940年南フランスに亡命,続いてスペイン・ポルトガルに亡命,ニューヨークを経てロザンジェルスヘ。第二次世界大戦後ドイツに戻り,文壇で活動,しだいに孤立し1951年パリへ,1956年以後はフライブルクのサナトリウムにひきこもって病没。表現主義の重要な小説家として出発したころの短編では,『たんぽぽの殺害』(1913)にみられる夢想と現実が烈しく重なり合う手法が目立つ。長編では『ワン=ルンの3飛踏』(1915)・『山・海・巨人』(1924)から『ベルリーン=アレクサンダー広場』(1929)に至る,モンタージュや同時性の手法で複雑な現実をとらえた作品が知られる。ジョイスやドス=パソスの影響もそこに認められる。またブレヒトの叙事詩的演劇の理論にも刺激を与えている。個人の生活や思想に介入する超個人的な力,宗教・経済・軍事・技術の諸矛盾のもとでの種々の集団や個人の悩みなどが主テーマとなり,彼の歴史小説・社会小説・ユートピア小説を形成している。ドラマも論文も残されており,劇評や小説論はとくに重視される。