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●テニアン

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 太平洋戦争中,日本軍玉砕ののち,原爆搭載機が発進した島。マリアナ諸島サイパン島の南西,サイパン水道を隔てた面積98平方kmの平たんな島で,スペインの統治時代,反抗したチャモロ人を制圧し,これをグアム島に移した17世紀末以降,200年あまりは無人島となっていた。第一次世界大戦中日本海軍の群島占領後,喜多合名会社が進出し,1916年11月以降10年間ヤシ園・綿作などの事業を行ったが失敗に終わり,続いて南洋興発株式会社が1930年1月テニアン製糖工場の建設を手始めとして,酒精工場・第2製精工場などを次々と建設し,全島を開祐して“南興の島”を築き上げたが,太平洋戦争中これらの施設はすべて戦禍により壊滅し,守備の日本軍は隣島サイパンに続いて1944年8万全滅して果てた。島の北部旧ハゴイ基地には,広島・長崎に原爆投下をしたB29の発進記念碑が,島の南端には多くの在留邦人が戦火に追いつめられて自決したカロリナスの断崖があり,また,テニアン港の近辺には先住民族の「タガ遺跡」がある。なお,この島はアメリカ政府のミクロネシアにおける戦略基地構想のなかでの主要候補地の一つとされており,民間の開発は制限されている。