●適応 てきおう
AD
生活体が,自然環境や社会的環境のなかでよく調和し,生活体のもつ諸欲求が満足されるような生活機能で,正常に営まれている状態を適応状態という。狭義には順応と区別され,自然環境に対する調整が無意図的,生理的になされる場合を順応といい,免疫現象・ホメオスタシス・ストレス対処パターン・光順応・化学順応などが知られている。これに対し,広義の生物適応は,生活体が環境に適合する順応だけでなく,環境に意図的に働きかけ環境を変化させることによって積極的に調和を保とうとするしくみを適応機制という。一般に適応は“良い適応”をさし,“不正適応”は好ましくない適応(不適応)をさす。精神的不均衡から均衡をとり戻し,適当な緊張と快感情を得るため欲求不満の障害に積極的に立ち向かう対処機制と,消極的で現実から離れ,回避的な問題処理方法をとる防衛機制とに分かれる。