●ディンゴ
大洋州 オーストラリア AD
タスマニア島をのぞくオーストラリア大陸に生息する野生化した茶褐色の犬。ディンゴはもともと先住民のアボリ人がオーストラリア大陸に移り住んだ際,半家畜化されて持ち込まれ,その後野生化したと考えられている。当時大陸に生息していたと思われる肉食有袋類のタスマニア=タイガー(フクロオオカミ)やタスマニア=デビルは,このディンゴによって絶滅させられたという。ディンゴはタスマニア島へは持ち込まれなかったため,同島では大陸に生息しない珍獣が生き残ることができたと一般に説明される。普通の犬との判別が困難だが,特色は耳がピンと立っており,ふさふさした尾,比較的大きな歯などディンゴは完全に野生化しているため家畜の犬や猫との共存は難しく,農牧畜業者にとっては小羊などが狙われるため害獣である。ディンゴの射殺や捕獲がしばしば行われ,誤説ではあるがオーストラリアで唯一の猛獣と表現されることもある。