●鄭和 ていわ
アジア 中華人民共和国 AD1371 明
1371〜1434 中国明初の武将で南海遠征の指揮者。雲南出身のイスラーム教徒で原姓は馬である。宦官として永楽帝に仕え,靖難の役に功を立てて鄭姓を賜わり,太監に起用された。永楽帝が対外積極策の一還として,南海経略を始めると,鄭和は20年のあいだに7回,大艦隊を率いて南海大遠征を行った。その経過は次のごとくである。この大遠征は,明の統一直後の国威発揚と,王室による海上貿易を独占することが目的であり,以後朝貢形式による王室貿易が活発に展開した。また遠征随行者の著作『瀛涯勝覧』『星槎勝覧』によって,中国人の西・南アジアに関する知識が豊富となった。
〔参考文献〕山本達郎「鄭和の西征」東洋学報21―3・4,1934