●ディルハム
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ギリシア語の drachme に由来するアラビア語で,重量単位と銀貨の重さおよび銀貨そのもの,または金額の単位として用いられた。重量単位としては,殻つきの平均的な大麦50〜60粒の重さが1ディルハムとされているが,時代により,地方により異なる。こんにち,エジプトでは1ディルハム=3.12グラムとなっている。銀貨の単位としてはイスラーム初期からモンゴル時代まで用いられた。最初は,ササン朝後期の銀貨を模造してつくられた。当時,1ディルハムは銀物3.98グラムであったが,698〜699年(イスラム暦89〜80)に,アブド=アルマリクが貨幣制度の改革をして以来,9世紀ごろまでは,2.91〜2.95グラムが最高となった。イスラーム征服地のうち旧ビザンティン領ではディーナール金貨が,旧ササン朝領ではディルハム銀貨が用いられていたが,これがそのままイスラーム帝国に金銀二本位制として引き継がれた。11世紀には,いくつかの小王朝により,銀と銅の合金ディルハムまでつくられた。