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●テイラー

北アメリカ アメリカ合衆国 AD1856 

 1856〜1915 アメリカの経営学者,経営管理論の最初の体系的研究者。“科学的管理の父”と呼ばれる。彼はハーバード大学の法科に合格しながらも,眼疾を理由に入学を許されなかったために工員となり,35歳まで製鋼所で働きながら夜学に通い工学士の資格を得ている。1880年代のアメリカでは周期的不況やトラストの形成のなかで労使対立が激化し,生産能率が低下しつづげていた。テイラーは,この能率低下を労使協調によって打破するべく,高賃金=低コストを両立させる最大生産性を可能とする管理システム・テイラー・システムを考案した。彼は作業過程の時間研究により最速時間原理を導き,作業の時間・質・量・方法の合理的標準的な“課業”を設定することで,これを基準とした差別的出来高賃金制を案出した。また彼は,合理的管理システムのための管理職能制を提唱し,工場における熟練工体制を放逐した。

〔参考文献〕ティラー,上野陽一訳『科学的管理法』1969,産業能率短大出版部