●ティムール朝 ティムールちょう
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中央アジア・イランなどを支配した王朝(1370〜1508)。創設者のティムール(1336〜1405)は,1370年に西トルキスタンを統一したのち,絶え間ない遠征によって,現在のイラン・アフガニスタン・イラクを支配下に入れ,東トルキスタン・西北インド・カザフ草原・小アジア半島・シリア・エジプトに対しても宗主権を確立,一大帝国を建設した。彼の末子で3代目の君主シャー=ルフの治世(1409〜1447)が,王朝の最も安定した時期であった。その子ウルグ=ベク(1447〜1449)の没後,国は乱れ,アブー=サーイード(1451〜1469)によって一時再統一されたものの,彼の死後,サマルカンドとヘラートの政権に分裂した。前者は1500年,後者は1508年に,ウズベク族のシャイバーニー=ハンに滅ぼされたが,一族のバーブル(1483〜1530)は,1526年にムガル帝国を建設し,インドに新天地を開いた。ティムール朝の君主は,サマルカンドやヘラートに壮麗な建造物を建て,学者・文人・芸術家を保護したため,この時代に,見事な細密画や,ペルシア語・チャガタイ=トルコ語による優れた文学作品・史書がつくられ,イスラーム文化の著しい発展がみられた。