●ディズレーリ
ヨーロッパ 英国 AD1804 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1804〜1881 イギリスのヴィクトリア朝の政治家・文人。ユダヤ系の文人アイザックの長男。当初,小説家を志し,晩年まで多くの小説を発表したが,政治小説『コニングズビー』(1844)『シビル』(1845)には〈ロマンティック・トーリー主義〉ともいわれる彼の思想が表明されている。政治家としては,1837年に初めてトーリーとして議会に選出され,党内に〈青年イギリス〉という若手保守党議員のグループを結成・指導した。党首 R. ピールと彼の穀物法廃止(1846)を批判して保護貿易主義の指導者となり,ピールにかわって保守党(イギリス)の国民政党化を進めた。以後3次にわたるダービー内閣に蔵相として入閣し,その間1867年には自ら第2次選挙法改正を実現させてトーリー民主主義の実をあげた。1868年短期間首相を務めたのち,1874年第2次ディズレーリ内閣を組織し,スエズ運河株の半分近くを買収(1875),ヴィクトリア女王に〈インド女帝〉の称号を捧呈して(1877)インド支配を強化するとともに,1878年にはベルリン会議でロシア南下政策を挫折させた。19世紀後半,グラッドストンのライバルとしてイギリスの典型的な二大政党政治を展開した人物であった。
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