●帝国主義 ていこくしゅぎ
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19世紀後半期,資本主義の高度化により発生した先進国による資本輸出を含む後進地域への進出・植民地獲得現象。レーニンは“資本主義の最高段階”といった。帝国主義現象の理論的研究では,ホブソン『帝国主義論』,ヒルファーディング『金融資本論』,レーニン『帝国主義』などが基本的文献。現在では,これらの成果の上に,単なる領土的政治的膨張現象ではなく背景に資本主義の構造的条件の存在が措定されている。レーニンは,(1)生産と資本の集中の結果,産業界に独占状況出現,(2)資本陶汰のなかから金融資本による寡頭的支配状況出現,((1)(2)により高度資本主義状況),(3)伝統的な商品輸出のほかに資本輸出が顕著,(4)各国各企業の競争の結果,国際的資本団体による世界分割の完了,(5)競争激化のなか,列強による世界再分割戦争の発生,など顕著な項目を指摘する。この意味での帝国主義段階に入ったのは1870年代。1900年代は世界再分割期であり,第一次世界大戦はその重大事件である。帝国主義は内外の反帝国主義闘争に直面するためどうしても保守的・反動的・軍事的傾向に陥りやすい。第一次世界大戦後はもちろん帝国主義盛時であった。第二次世界大戦後は各地の民族主義闘争や,それに結ぶ工業化近代化政策の成功,さらに社会科学の発展による帝国主義批判の拡大などのため往年の独善的帝国主義は凋落した。しかし形を変えた帝国主義は引きつづき活動しているといわざるを得ないのが現状である。