●ティー・ヴィ・エー
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
テネシー河谷開発公社。世界恐慌に対するフランクリン=ルーズヴェルト大統領のニューディール政策の一つとして,1933年連邦政府によって創設された。テネシー川流域の7州にわたり,26の大型ダムを建設し,河川航行・洪水防止・発電・土地保全・植林・農工業の振興などに役立つことをめざした地域総合開発計画で,政府と地域住民の協力・成果の両面から世界的に注目された。不況対策としては,流域の植林事業だけで5万から7万の人が仕事にありつき,多くの失業者を救済した。1933年から1968年のあいだに発電量は60倍に,また一人当たりの電力の消費量は10年間に4倍になり,電力料金は大幅に低下した。土壌保全事業も進み,地力が著しく向上するとともに,新たな土壌に適した肥料が生産された。1933年にテネシー川を上下した貨物は3,200万ドル/マイルであったのが,10年間で1億6,100万ドル/マイルに増大した。