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●鶴屋南北(4世) つるやなんぼく

アジア 日本 AD1755 江戸時代

 1755〜1829(宝暦5〜文政12)1〜3世までは歌舞伎俳優,4・5世は歌舞伎作者。とくに4世は,50歳から没年までの25年間,1804〜1829年(文化1〜文政12)のいわゆる化政期に旺盛な創作活動をして,世に大南北と称された。江戸日本橋に生まれ,金井三笑の門に入り,1776年(安永5)見習作者となり,桜田兵蔵・沢兵蔵・勝俵蔵の名で下積みの作家活動を経たのち,1808年(文化5)54歳のとき立作者の地位を確立した。1811年4世南北を襲名。化政期の町人感情に訴える頽廃的な風潮を芸術的に昇華させる名作を数多く残した。その主な作品は「天竺徳兵衛韓噺」「心謎解色糸」「謎帯一寸徳兵衛」「容賀扇曽我」「八重霞曽我組糸」「隅田川花御所染」「東海道四谷怪談」などがあり,当時の名優3世尾上菊五郎・7世市川団十郎らのために創作されたものである。1829年(文政12)没。75歳。本所押上春慶寺に葬られた。

〔参考文献〕関根只誠編『名人忌辰録』1925,六合館