●ツルゲーネフ
NIS諸国 ロシア連邦 AD1818 ロシア帝国
1818〜1883 ロシアの作家。1843年叙事詩『パラーシァ』で文壇に登場。1847〜52年の短編集『猟人日記』では哀しい農民たちの姿を写実的に描写,大好評を得,反農奴制気運を盛り上げた。名作『ルージン』(1856)では高い学識と理想をもちながら何も実行できない典型的ないわゆる余計者を描き,以後次々に傑作を発表していく。主な長編に荘園での悲恋物語『貴族の巣』,解放前の世情を写した『その前夜』(1860)・『初恋』,否定主義者を登場させ世代の衝突を描いた代表作『父と子』(1862)・『煙』,人民主義運動の『処女地』・中編『アーシャ』『春の水』などがあり,そのほか多数の長・中・短編・戯曲・『散文詩』などの詩がある。1840〜1870年代とその時代の政治社会的問題を取り上げて描いたこともあって,その作品はほとんど1作ごとに論争を巻き起こし話題をまいた。均整のとれたその小説は流麗で簡潔な文体・精妙な性格・心理・自然描写・詩情などを特徴とし,二葉亭により翻訳紹介(『あいびき』)された,わが国を含め内外の文学に多大の影響を与えた。