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●綱火 つなび

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 空中に張り渡した綱を使い,火薬を仕込んだ人形に火を点じて走行させる民俗芸能。茨城県筑波郡伊奈村小張の愛宕神社祭礼(8月24日)に松下流綱火が,同村高岡愛宕神社祭礼(旧暦7月23日)には高岡流綱火が伝えられる。伝承では近世初期に城主が戦勝の祝いとして始めたという。藁でつくった人形に衣裳を着せ硝石・硫黄・炭・鉄くずなどを粉末にした花火を人形のうしろに装填。綱に吊して火を点じ,囃子に合わせて走らせる。出し物には“景清牢破り”“安珍清姫”“清正虎退治”(以上小張),“花咲爺”“浦島太郎”(以上高岡)などがあり,人形の籠抜けなど曲芸的技巧も見せる。操り人形と仕掛け花火の要素をうまく組み合わせたもので,火の神である愛宕神社に奉納されると同時に,夏の夜空に人形のからくりを見せる,構想の大きいページェントである。