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●津島信仰 つしましんこう

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 津島信仰は,愛知県津島市の津島神社を中心に,中部・関東地方に多く展開した牛頭天王信仰である。津島神社は,『延喜式』に載せられた古い神社であるが,明治の神仏分離まで神宮寺に本地仏として薬師如来と牛頭天王が,神社には素盞嗚命が祀られてきた。信仰の中心は,祇園八坂神社と同じように,疫神祓いで,江戸時代には幕府許可のもとに「疫神差紙」といわれる疫病除けの呪符を発行し,津島御師の活躍により各地に津島信仰は広められていった。津島神社の祭りのなかで,もっとも重要なものは神葭神事である。この神事は,川葭を刈り取り,これをたばねて簀で神符を巻いたオミヨシサマに穢れをつけて川に流すもので,厄祓いである。また,オミヨシサマは疫神たる牛頭天王がよりますもので,これを川に流すことによって疫神を祓う意味をもっている。これらはともに祇園八坂神社の神輿洗いに相当するもので,川辺での祓いにより厄祓いをする呪術と考えられる。