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●辻善之助 つじぜんのすけ

アジア 日本 AD1877 明治時代

 1877〜1955(明治10〜昭和30)昭和の歴史学者。兵庫県姫路生まれ。東京帝国大学文科大学国史科卒業後1899年(明治32)史料編纂所員となり,史料編纂掛主任を経て,1929年(昭和4)初代史料編纂所所長となり,その間1911年文科大学助教授,1911〜1912年まで欧米をまわり,1923年(大正12)東大教授となる。1932年帝国学士院会員となり,1938年(昭和13)退職,同大学名誉教授,立正大・上智大教授,文化財専門審議会会長。1952年(昭和27)文化勲章受賞。史料編纂事業と日本仏教史研究に成果をあげている。実証主義的研究にもとづく日本仏教史の権威として,1955年(昭和30)完成の『日本仏教史』(岩波書店)全10巻は,その研究の集大成そのものである。その業績のなかにはシーメンス事件を契機に『田沼時代』を書き,田沼意次・意知の開明性を明らかにしている。その他に『増訂海外交通史話』(1930),『日本文化史』全7巻(1948〜1950),『人物論叢』『日本仏教史の研究』などがある。