●菟玖波集 つくばしゅう
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准勅撰連歌集,20巻,関白二条良基が幕巨佐々木導誉らの支援と連歌師救済の協力を得て編集。文和5年(1356)3月25日の序文を付すが,翌延文2年に完成し准勅撰の綸旨が下った。真名・仮名両序に続けて,春上下・夏・秋上下・冬・神祇・釈教・恋上中下・雑一〜五・羇旅・賀・雑体・発句の部立の下に,発句119句を合め2,146句を収める。連歌発生以来の短連歌・長連歌・俳諧・連句・雑句(唱和・前句付)・片句と種々の句を集め,定家・家隆ら鎌倉初期の堂上連歌,道生・寂忍ら同中期の花下連歌,当代の堂上・武家・地下の各作品を多く採る。作者は,救済・梶井宮二品法親王尊胤・良基・導誉・足利尊氏らが多数入集するほか,時代と階層を問わぬ広範な作者・神仏に及ぶ。本集が網羅的な作品を通し鎌倉期から進出の著しい地下連歌を堂上・武家の連家に融合させて,連歌を伝統文芸の流れに位置づけ,准勅撰集として連歌の公的地位を高めたことは特筆される。