●治療儀礼 ちりょうぎれい
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信仰上の行為である儀礼のうち,心身の病気治療を目的として行われるものをいう。治療者は治療儀礼以外の宗教的・呪術的行為を専門的に行い,その社会での信仰上の指導者であることが多い。その具体的方法は多様であり,簡単なものから,多くの道具や品物・補助者を必要とする,複雑で大がかりなものまである。たとえば,シャーマンなどのように,自らがトランス状態になり,神や精霊の力を借りて治療を行う場合や,霊水や“くすり”とされるものを飲ませたり身体にふりかけたりする場合,病気の原因となっている邪神や悪霊に供物を捧げる場合など,さまざまであるが,いずれにしろ,その社会の信仰体系にもとづいた行為である。病人が治療者ぬきで聖地を巡礼したり,治癒力をもつとされるカミを祈願したり供物を供えることも含まれる。医学的見地からみてのその治癒効果はともかく,病人の不安解消には大きな効果がある。