●地理的見方・考え方 ちりてきみかた・かんがえかた
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地理的認識とか地理的意識と同義に使われている地理教育用語。1958年(昭和33)の「社会科」学習指導要領改訂から,一般的に使われるようになった。宮川善三によると〈「見かた」とは地理的事象に対して,これを観察してとらえる方法。「考えかた」とは地理的理由をあげてこれを論究する方法である〉としている。また菊池利夫は「地理的見方」を位置・分布・地域,「地理的考え方」を地域性・他地域との関係・地理的診断・地方的特殊性・一般的共通性・地理的世界観というようにまとめている。地理的見方・考え方に関する定説はないが,『中学校学習指導要領の解説と展開』によれば,(1)地域の特色を他地域との比較・関連において考えること。(2)地理的事象の性格や意味を地方的特殊性と一般的共通性の観点でとらえること。(3)地理的事象を生み出した諸条件について考えること。(4)日本や世界における大小さまざまな地域的まとまりを考えるとともに,それらの地域間の相互依存関係や競合関係について考察すること。(5)自然および社会的条件と人間との関係について考察すること。(6)地域の変容に着目し,その動向や意味について考えること,の以上6点に要約している。また高等学校の新学習指導要領の解説では,地理的見方・考え方を,分布・地域・環境などの基本的な概念にもとづく人々の生活の理解,環境や資源の重要性の認識であると述べている。