●直系家族 ちょっけいかぞく
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家族員の続柄を基準とした家族の分類では,夫婦家族・直系家族・複合家族に3分類される。夫婦家族の構成は夫婦とその未婚子女である。直系家族はそれに加えて1人の既婚の息子とその妻子によって構成され,複数の息子とその妻子を含むと複合家族に分類される。核家族説によれば,直系家族は一つの核家族を中心に系譜上垂直方向に増殖した拡大家族の一つと説明される。この分類は家族の形態を静的に表したものにすぎないが,時間的発展の過程を追って動的にみるとそれぞれの特徴が明確に示される。直系家族は後嗣以外の傍系親族をすべて排出し,後嗣とその妻子との同居を世代的に繰り返すことによって,同じ家族構成の形態が超世代的に再生産されていく。この制度を具体的な文化体系に対応させると,その典型として日本の「家」があげられる。「家」は生活共同体として超世代的に存続することが制度化されており,それは後嗣1人の単独相続によって可能となる。したがって,1人の息子を結節点として複数の核家族が世代的につながるわけで,日本の「家」は理念上直系家族を指向しているといえる。しかし,現実には多様な条件が加わり,「家」が必ずしも直系家族形態をとるとはかぎらない。