●提灯 ちょうちん
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ローソク用の照明具。細く加工した割り竹を骨として,これに紙や絹を張って風を防ぐための火袋をつくり,その中にローソクをともす。提灯は初め木枠に紙を張った簡単なつくりのものであったが,のちに籠に紙を張り,取手をつけた籠提灯となった。今日のような折りたたみ式の提灯は,近世初期すでに製作されており,その後行燈(あんどん)に代わって広く普及し,各種の形態の提灯がつくられた。箱提灯は折りたたむと箱状になるもので,京都の高台寺にある蒔絵の箱提灯が現存最古のものとされている。江戸時代に旅行者が折りたたんで懐中に入れた小田原提灯は箱提灯の一種である。ぶら提灯は棒の先に提灯をぶらさげてもち歩くもので,広く一般に用いられた。小形の丸提灯を棒の先にぶらさげた酸漿(ほおずき)提灯はぶら提灯の一種である。ぶら提灯の大型化したものが吊提灯で,社寺への献燈に用いられた。岐阜提灯は吊提灯の一種である。そのほか用途に応じ弓張提灯・高張提灯などがあった。