●長期議会 ちょうきぎかい
ヨーロッパ 英国 AD1640 前期スチュアート朝
1640年11月3日,チャールズ1世により開会され,1653年4月,クロムウェルが解散するまで12年半,さらに1659年5月に復活して1660年3月まで,中断の6年間はあっても全体として計算すれば20年にわたってつづいたことから長期議会と呼ばれる。したがって,この議会の経過は清教徒革命の過程を表している。長期議会はイギリス憲政史上,重要な意義を有する。それは,絶対王政の支配機構を打破し,下院がこれらの政治改革に主導権を掌握したからである。専制支配機構の排除は,1640年から1641年にかけての一連の政治改革法の制定により達成された。国王側近の追放や独占の廃止,皇室庁・高等宗教裁判所の廃止などで,これらは王政復古後もそのまま継承されていく。長期議会の,後世に残る最も大きな功績である。その後,長期議会は分裂(国王派と議会派),第1次および第2次内戦,王制廃止,長老派と独立派の争い,共和制,独裁制による一時中断後の復活という経過をたどり,王制復古の準備議会へとバトンタッチされる。