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●茶経 ちゃきょう

アジア 中華人民共和国 AD 

「さけい」ともいう。3巻。唐、陸羽撰。760年(上元1)ごろの著作。本書は、次のように10部門に分かれている。[1]源(茶の起源、すなわち茶の植物的説明・茶を表す文字・生育する土壌など)、[2]具(製茶の道具)、[3]造(茶のつくり方)、[4]器(茶を飲む器)、[5]煮(茶の煮たて方)、[6]飲(茶の飲み方)、[7]事(茶の歴史・文献)、[8]出(茶の産地)、[9]略(略式の茶)、[10]図(以上それぞれの図)、の10類である。ここで推奨されている製法は、葉茶ではなく餅茶(団茶)で、この餅茶を碾(やげん)で粉末にし、湯の沸騰する中へ茶の粉末を入れて、沸騰によって煮たてて飲むというやり方である。『茶経』は、後世におびただしく現れる茶書の先駆をなすものであるが、最も優れた内容をもち、後世の茶書は、本書の補遺といってもよいほどであり、茶に関してはまず本書を読まなければならない。

〔参考文献〕布目潮風・中村喬編訳『中国の茶書』平凡社

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