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●地方的特殊性 ちほうてきとくしゅせい

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 ある地域が他の地域に比べて目立っている地理的事象。1958年(昭和33)の中学校学習指導要領から使われるようになった「社会科」の用語でもある。1977年(昭和52)年版中学校学習指導要領「社会」地理的分野の目標(2)には〈日本や世界の各地域における人々の生活には,地域的特殊性と一般的共通性のあることに気付かせ,各地域やそこに住む人々の生活を正しく理解するための基礎を培う〉と述べ,同指導書によると,地方的特殊性と一般的共通性の例として,日本と東南アジアは同じ米作地域としての一般的共通性をもっているが,詳しく調べると,日本の人工灌漑技術や省力機械を導入した土地生産性の高い米作と,一般に雨季の天水灌漑に依存する手労働中心で生産性の低い東南アジアの米作とでは,生活にかなりの地域差があって,この要因は自然環境や社会環境・歴史的伝統の違いによるものと考えられ,それが総合された形で「地方的特殊性」をなしているとしている。

 このように地理的事象が表面的には似ていても,その構成される内容によって相違点がみられる。地域の個性を明らかにする地誌学習の視点として,地方的特殊性を調べることはその中心主題となる。