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●チベット大蔵経 チベットだいぞうきょう

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 インドからチベットに仏教が公的に伝えられたのは7世紀以来のことであり,初期には中国仏教も併用されたが,サムエ寺でのインド・中国の仏教教義論争(792,貞元8ごろ)以後は,インド系仏教のみを学ぶことになり,インド人学僧とチベット人翻訳家の協力によりチベット語に翻訳された。9世紀には訳語を統一するために『翻訳名義大集』がつくられ,原文に極めて忠実な翻訳が成立した。大部分がサンスクリットからの翻訳であるが,漢訳からのものもある。14世紀にプトンがこれを甘珠爾と丹珠爾に大別して編集した。前者は102函600余部で経と律であり,後者は215函3,461部で論および学芸書(漢訳大蔵経の蔵外典を含む)である。木版印本にはナルタン版(13世紀)・永楽版(1410,永楽8)・萬暦版(1602,万暦30)・北京版(1683,康煕22)・デルゲ版(Sdel-dge)・チョネ版(Co-ne)・ラサ欽定版(甘珠爾のみ)などがある。