●チベット語 チベットご
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中国チベット地方およびその周辺地帯で話されるチベット族の言語。ヒマラヤ諸語・北部アッサム諸語とともにチベット語群をなし,ビルマ語などと合わせてチベット=ビルマ語族を形成する。中央チベット方言(ラサ方言)など諸方言があるが,中央チベット方言を除きその研究は遅れている。7世紀にインド系文字に模してつくられたチベット文字は音素文字兼音節文字で,有頭体と無頭体をもつ。これによってサンスクリット仏典のチベット語への翻訳が行われ,逆にサンスクリットからの影響も受け,9世紀には古典チベット語が確立した。それによって13世紀以後チベット語訳大蔵経が開版され,膨大な仏典・史書などを今に伝えている。現代のチベット語は著しい音韻変化を受け,声調の点で高低の対立が生じていて,古代語の非弁別的声調との間で発音が非常に違ってきている。文法面では孤立的性格が強いが,敬語現象など日本語と似た点が多い。