●知の考古学 ちのこうこがく
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M. フーコ一が1969年に発表した第6番目の著書。「ディスクールの規則性」「言表と集蔵体」「考古学的記述」が主要な章を成す。彼のいう考古学(アルケオロジー)とは,歴史に対立する概念である。歴史とは,人間中心的に文化を系統的に記述するものであるが,アルケオロジーは集蔵体(アルシーヴ)の学を意味する。すなわち,〈言表の諸規則の総体〉を研究するのであり,発展や連続性を前堤におく“歴史”から解放されるために,言表やディスクールを規定する諸規則を集蔵するのである。“知(サヴォワール)”とは,〈あるディスクール的実践によって規則的な仕方で編成された,また,ある科学の構成に不可欠な諸要素の総体〉をさす。フーコーの試みは伝統的な観念に対する反抗であると同時に再構築でもあり,J. デリダ的なポスト構造主義の根を本書のうちに看取することができる。〔参考文献〕M. フーコー『知の考古学』1970,河出書房新社
桑田ほか『ミシェル=フーコー1926〜1984』1984,新評論
A. ゲデ『ミシェル=フーコー』1975,朝日出版社