●知覚学習 ちかくがくしゅう
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生活体が自己の内外の環境事象を知る働きである知覚が,生まれつきの傾向を助長するような環境のなかで発達したり,生まれつきの傾向とは逆の方向に発達の方向が経験によって曲げられるということを重視した,知覚内容の環境,経験の変容効果である。大脳生理学の分野において,大脳皮質細胞に認識細胞が発見されて,知覚の生得性が有力視されたが,これらの細胞が機能し知覚が成立するには,一定の時期に外界からの入力が必要であるとした初期経験効果が,知覚学習の存在を支持するようになった。しかし,知覚成立が生得的か経験によるのかという対主的な論議より,知覚内容によりその影響の現れ方が異なるとする相互作用説が現在では有力である。知覚学習は,知覚が外界の受動的処理だけでなく,生活体の外界への能動的働きかけによる知覚成立を強調した点に意義がある。