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●地域区別 ちいきくぶん

アジア 日本 AD 

 さまざまな地域の類似性や差異に着目してある指標を基準に地域を区画すること。地域区分を行うことは地域性を問題とする地理学において,終極的な目的であるとともに出発点でもある。気候区分や農業地域区分のように等質的な性格を備えた等質地域,都市圏や商圏のように中心と機能的に結びついた機能地域に分ける方法がある。等質地域機能地域は事実そのものの特質にもとづきその分布範囲を決めるのでこれを実質地域という。これに対して国家や都道府県のような,政治・行政区画などは形式的な区分にすぎず,形式地域と呼ばれる。地誌の学習においては,地域的特色を理解する上で,地域区分の仕方が重要である。1970年(昭和45)度版高等学校学習指導要領「地理B」(世界地誌)では地域区分は示されていないが,その指導書にいくつかの事例が示されている。その〔事例3〕では,(1)モンスーンアジアの国々 ア.中国・東アジア イ.東南アジア ウ.南アジア(インド半島とセイロン)(2)アラブの国々 ア.北アフリカ イ.西南アジア(ペルシア湾岸,地中海沿岸)(3)ニグロアフリカの国々 ア.低地アフリカ イ.高地アフリカ ウ.ローデシア・南アフリカ共和国(4)西ヨーロッパの国々 ア.北・西ヨーロッパ(北海沿岸) イ.南ヨーロッパ(地中海沿岸)(5)アングロアメリカの国々 ア.アメリカ合衆国 イ.カナダ (6)ラテンアメリカの国々 ア.メキシコ イ.地峡部と島々 ウ.南アメリカ (7)オセアニアア.オーストラリア・ニュージーランド イ.太平洋の島々 (8)東ヨーロッパの国々 ア.東ヨーロッパ イ.ソヴィエト連邦という区分がなされている。現在,教科書ではこれに類似した区分が一般的になされている。このような地域区分は複合的な地域構成要素を地域的統一体としてまとめたものである。