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●治安警察法 ちあんけいさつほう

アジア 日本 AD1900 明治時代

 自由民権運動はようやく沈静したが,新たに労働運動・社会主義運動が台頭してきた1900年(明治33)3月,従来の保安条例集会及政社法を廃止し,代わって,対象を主として新興の労働者階級において公布された治安立法。内容は,政治結社・集会・屋外大衆運動の届出制,軍人・警察官から女子・未成年者にいたる政治結社・政談集会への参加禁止,警察官による集会・群衆の制限,内務大臣による結社禁止,予審中または犯罪煽動・犯罪人救護にわたる論議の禁止,警察官の集会・大衆運動の制止・退去命令,秘密結社の禁止,さらに労働条件改善のための団結・同盟罷業への誘惑・煽動,相手方への承諾強要の禁止などが罰則とともに規定され,社会運動取り締まりに猛威をふるった。日本敗戦の1945年(昭和20)10月,占領軍総司令部の指令により廃止された。

〔参考文献〕中村吉三郎『明治法制史』1955,弘文堂

松尾洋『治安維持法と特高警察』1979,教育社