50音順    検 索

●檀林 だんりん

AD 

 栴檀林(せんだんりん)のことで,寺院の美称が本来の意味である。栴檀は香木の白檀の別称であり,修行に励む僧衆を意味する。日本における最初の檀林は,承和年間(834〜848)に嵯峨天皇の皇后が唐僧義空を請して京都嵯峨に創(はじ)めた檀林寺であるとされる。皇后は自ら檀林寺の一院に住して禅観を修したので,檀林寺はわが国最初の禅刹といえる。室町時代の末ごろから,教学を学ぶ場所を檀林と称すようになり,談林(法門の談義を行う学林)ともいった。さらに徳川時代になると,仏教各宗は競って檀林の制を定め教学の再興にも資した。増上寺をはじめとする浄土宗の関東十八檀林はなかでも有名であった。檀林での首席を学頭とか伴頭と称し,教授にあたる者を能化(のうけ),学生を所化と呼んだ。教科科目は各宗の家学が中心であり,1科目を3年間,約9科目の修得が必要であった。