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●団練 だんれん

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,農村の自衛武装集団。団防,民団あるいは保衛団ともいわれ,官軍の補助的役割を果たす場合が多かった。古くから中国では,治安が悪化して国家権力による弾圧も効果がなくなると,農民を集めて組織化し教練を加えその地方を防衛させた。唐代にはすでにこの種のことが行われ,地方官が中心になって実施されている。元明の末期にも盛んであったが,とくに清末のものが有名。団練の語は一般に壮丁を編練する意味に使用されたが,清代になると1郷を合して1団となし,衆団をつらねて1練となすという用法もあった。明末では保甲制を基礎として編成され,農村の支配者階級の協力にもとづくものであった。清代では政府の命令,あるいは各地で随意に組織し,団ごとに団総(大団の場合),団長(小団の場合),団佐をはじめ,什長ないし伍長などの役員が置かれていた。運営の費用はその地方で支弁し,武器・弾薬は有力者が官の承認のもとに調達したり官から支給された。清末には,江蘇省・河南省・湖北省・江西省・広東省・広西省などのものがよく知られている。太平天国軍討伐の主力となった曾国藩の湘勇(しょうゆう)は,湖南の団練を組織したものとして有名である。