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●箪笥 たんす

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 衣類・小道具などを入れる抽出し形式の収納家具。17世紀半ば,江戸時代の寛文期(1661〜72)ごろ生まれ,元禄期(1688〜1703)すなわち17世紀末から18世紀はじめにかけてのあたりから一般に普及していったものである。しかし全国的に普及するのは明治以降で,それと同時に全国各地において,地方色のある箪笥が発達をみせた。箪笥の素材としては桐がもっとも多く,そのほか杉・檜・欅・桑・楠などが使われる。また仕上げ方法は白木・拭漆・木地呂塗・漆塗など種々あるが,これらも地方によってそれぞれ違っている。箪笥の種類は収納する目的に応じて種々ある。一般生活用としては衣類箪笥,用箪笥,手元箪笥,茶箪笥など,近代以降のものでは洋服箪笥,整理箪笥,ベビー箪笥などがある。商業用としては帳簿などを入れる帳箪笥と商品を入れる商品箪笥,漢方薬の薬箪笥,種屋の種箪笥,小間物屋の箪笥などがある。このほか武家用の刀箪笥,玉薬箪笥,公用の御用箪笥,職人用の道具箪笥,商船の船頭らが使った船箪笥など数多い。

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