●丹 たん
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道教で不老不死の薬を意味する。『抱朴子』には,仙を得るための上薬として,筆頭に丹砂,黄金があげられ,これを金丹と称する。丹砂のなかでは九転,つまり9回練りなおした還丹が最上のものとされた。『抱朴子』に説かれているような,実際に鉱物性の薬物を練って不老不死の薬をつくり,それを服用して成仙を得るものを外丹と称し,唐代には最も流行した。唐の皇帝が多くこの丹薬で中毒死したことは有名な話である。これに対して,自らの身体・臓器を丹鼎とみなし,「神,気,精」を薬物として体内で金丹を練るのを内丹と呼ぶ。つまり錬金術の過程に擬した瞑想法によって,不死の身を獲得することをめざすもので,宋以後はこの内丹説が主流になる。この説は,のちに全真教南宗と呼ばれるようになる一派によって主として伝えられた。この派では後漢の魏伯陽の作とされる『周易参同契』,北宋の張紫陽の『悟真篇』などの経典が重んじられていた。
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