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●俵屋宗達 たわらやそうたつ

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 江戸時代前期の画家。京都上層町衆の出身で,姓は野々村,あるいは喜多川ともいう。伊年・対青軒などの印章を用いた。法橋宗達とある。その作品からみると慶長から寛永期に活動し,本阿弥光悦,烏丸光広と近い時代と考えられる,醍醐寺と深い関係をもつ。扇面画や光悦書の下絵などに宗達のものに近いものがみられる。自ら製作したか工房の指導者かそれは不明。号が俵屋,その画風は古土佐に近い骨法。しかし独自の境地をいく人であり,装飾画的新様式,着想がユニークなところの多い人である。尾形光琳のごとき者に先駆している。1630年(寛永7)の「西行法師行状絵詞」は年代が確認できる唯一の作品である。これが古土佐風にみえる。またその他に「扇面屏風」,「風神雷神図屏風」,「水墨蓮池水禽図」,「源氏物語絵屏風」など。彼の場合は主題を多く絵巻物から学び,洗練された色彩感覚と絵具が水に滲潤する効果を生かす没骨法に特色がある。