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●ダーレンドルフ

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1929 ワイマール共和国

 1929〜 西ドイツの社会学者。ハンブルク大学で古典文献学,哲学を学ぶ。1952年ロンドンに留学して社会学を研究,ハンブルク大学,モンスタンス大学をへて,1966年に政界入り。自由民主党の執行委員として活動,州議会・連邦議会議員に当選,文部政務次官。1970年からはEC欧州委員会対外関係域外貿易担当委員。ダーレンドルフの社会理論の主要な特徴は,その変動論モデルの提唱にある。彼はマルクスの階級論を検討し,その階級概念が生産手段所有によって規定されている点を批判,所有は支配の特殊ケースに過ぎず,支配-服従関係と闘争の普遍理論の基礎となりえないとして,『資本論』における三大階級論を退け,初期の二大階級論に理論的意義を見出した。ダーレンドルフは,以上の変動論的アプローチの上に社会統合と社会支配の二つのメタ理論,そして両モデルの相互に補完的な弁証法的関係を考察した。

〔参考文献〕ダーレンドルフ,富永健一訳『産業における階級および階級闘争』1964,ダイヤモンド社