●タレス
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最初の自然哲学者。イオニアのミレトスの人。生没年とも確かなことはわからない。ヘロドトスは,タレスがある年の日食を,その年のうちにおこると予言していたと伝えているが,こんにちではこの日食は前585年5月28日におこったものとされる。タレスの活動の時期を前585年ころとするのは,この故である。彼はイオニアの諸ポリスがペルシアに征服されるに先立って,政治的に一つの中心のもとにまとまるよう勧告していたと伝えられる。そのほか彼の活動として伝えられていることは数多い。彼の知識が一面において,航海や農耕などに役立つ,実用的な性格のものだったことをうかがわせる。〈万物のアルケー(始原,この場合は“存在する物を構成する要素的な材料”の意)は水である〉ということばが彼に帰せられる。これは「万物を生命あらしめているものは何か」,という問いに対する答であったと解釈されている。彼は水分を生命の始原であるとみていた。